2015年9月28日月曜日

15エジンバラ2-本場シングルモルトウイスキーに驚愕

 昼寝して、原稿書いて、7時過ぎ、さてそろそろスコットランドのビールとウイスキーの探索へ。
と、繁華街を探し始めたが、旅行客で混乱しているカフェとパブばかりで、落ち着いたレストランがない。
一軒グリルレストランを見つけて入ったら「すみません満席です」
しばらくウロウロし、もうひとつ良さそうなところがあったので入ったら「すみません9時頃まで満席です」
だんだん腹減ってきた。
 しかしこの辺りも良さそうなレストランはなさそう。
マゴマゴし続けていると食いっぱぐれそうなので、もういいや、そこら辺のパブに入り、ハンバーグで地元のビール、仕上げにウイスキーにしてみよう。
入ったのはスポーツパブ。大型スクリーンでサッカーの試合を実況中継。地元らしきチームが得点したらわ〜〜〜!!っと大騒ぎ。
ビーフハンバーグを頼んだら、飲み物とのセットを勧められ、6.9ポンド。
飲み物がビールと一緒にコカ・コーラなども入っている。ビールがそれだけ安い(税金が?)ということか。
ビールはお隣りアイルランド産の世界ブランド「ギネス」を選択。
 ハンバーグをちょっと食べただけで大グラスのギネスが無くなったので、別のスコットランド産らしきビールを頼んだら、これも同じタイプだった。
こういうビールはあまり冷やさずちびちび飲むのがいい。
いよいよ仕上げのスコッチウイスキーに行こうか。
 スコットランドの人らしき無愛想な顔しているがキビキビ動くバーテンに聞いてみる。
「スコットランドの皆さんはスコッチウイスキーを飲むとき、ストレートでなくマザーウオーターでちょっと割って飲むと聞いたのですが、そんなお薦めの地元ウイスキーをいただけますか?」
このバーテン、耳を傾けて聞いたあと「スィートタイプは好きか?」と嬉しそうな目で(口は笑わず)聞いたので、
「いいえ、ドライ、辛口が好きです」
バーテン、即「うん」と頷き、黙って青いラベルの瓶をつかみ上げ、普通の水を入れるグラスにワンショット入れて(マザーウオーターではないだろうが)水をぴっと注入し、カウンターにコトンこれだとばかりにと置いた。
3.5ポンド。
以前ロンドンのサボイのクラシックバーで頼んだスコッチは10ポンドだった。ロンドンの一流バーとエジンバラの地元パブを較べるのは可愛そうだが、それでも安い。
さて、食べ残したポテトチップの横にこのサービスグラスに入ったスコッチの水割り常温をしばらく見つめ、くるくるとワインのように回して香りをかぐが、わからない。
一口口に含み、くるりと回して飲んだら、喉から鼻へピートと焦げ臭が強烈なウイスキーの香りと一緒にグワ〜〜ンと爆発。
すごい!!
喉元から胃の中までショック。
すげ〜〜!!
これは参った!
ウイスキーを常温またまそのままロックが日本では一般的で、水割りは氷を使った水割りだ。
氷の水割りは冷たくて飲みやすいが、香りは出ない。まあ、安ウイスキーを飲むにはこれのほうがいいかもしれない。良いホワイトワインは少し温度高めの方がいいが、これと同じだ。
このシングルモルトを常温の水割りにすると、アルコールの強い刺激が減り、香りを落ち着いて楽しめる。
日本酒を飲む時、一緒に「仕込み水」を出してくれる店があるが、マザーウオーターはそのウイスキーを作った水なので、これと同じだ。
スコットランドでまた新しい味を知ってしまった!
スコッチを舐めながらバーカウンターを見ていると、グラスに氷を1個だけ入れてウイスキーワンショットの人も多い。

9時、やっと暗くなってきたエジンバラの路地に出て、まだ強烈に脳味噌まで残っているスコッチウイスキーの刺激とともにふらふらとホテルへ。

2015年9月24日木曜日

15エジンバラ1-イギリス的朝食のトルコ風盛り付け

 レンヌからロンドン経由してエジンバラ
エジンバラに来たのはスコットランドに入ったことがなかったのと、スコッチウイスキーの練習。
夜遅く学生向けのアパートメントホテルに入り、翌朝ホテル横のカフェで久しぶりにイギリス風朝食。
ここの朝食メニューは普通のイギリス風だが盛り付けがちょっと違う。
面白いなとメニューを見たら、トルコ風ブレックファーストがあり、店の人もよく見ればトルコ系。
壁にはトルコの名所案内。
トルコ料理は日本料理の八寸やおせちのように、多くの料理を皿に並べる。
この朝食盛り付けはまさしくトルコ風。

食べ終わったらもう昼なので、エジンバラ城の南側の繁華街をブラブラ。
豚1頭丸焼きにしたのをグチャグチャに崩してパンに挟むファーストフードが流行っている。やっぱりイギリスだな。

2015年9月16日水曜日

15レンヌ5-正統フランス風グリルドビーフ

 レンヌの旧市街に無数にあるようにみえるカフェのどれに入ろうか毎日嬉しく迷う。
12時オープンと同時に入ったそこら辺のカフェに見えるがちょっと価格が高めのところに入った。
価格はグレードの象徴で、無意味に格好だけ付けて高いのは嫌だが(東京にはよくあるが)、どうもこのレンヌで価格は正直に品質と比例すると考えた。
 ランチのコースは、スターター、メイン、そしてデザートのセット。
スターターの一つがエビとアボガドで、アボガドの方はクリームとあえて密度濃い味になっている。硝子の器にお洒落に。
もう一つのスターターはガスパッチョで、やはり硝子の器にタップリとハーブがかぶせてある。
レンヌはフランスの田舎でそれなりのメニューと盛り付けだと思っていたのだが、大間違いだったと毎日感動。

メインのサーモンの方だが、欧米でサーモンというとどうしても臭みがあるのだが、このサーモンは全然そんなことはない。実にうまい。
一緒にアンティチョークがたっぷり。日本では(食べたいが)クソ高くて手も出したくないアンティチョークがこんなにたっぷりどっしり入っているなんて……
もう一つのメインはグリルドビーフだが、これはあらかじめローストしたものを切り出して、多分ちょっと焦げ目を付けてからたっぷりのマッシュポテトと一緒に盛り付けてある。
これぞ正統フランス風グリルドビーフ!

2015年9月15日火曜日

15レンヌ4-サンマロでステーキソース

 Saint Maroと書く。
レンヌからTGVで50分。
良い所だと聞いていたので、日帰りで行ってみる。
ここは海岸沿いの城壁要塞。
近くのモンサンミッシェルは海岸の巨大カテドラルだが、ここはその軍事版。
ちょっと離れているだけで宗教と戦争の違いは何なんだ?
フランスでのんびり海を眺められると思わなかった。
ここでもフランスビーフを食べてみる。
スターターにエビリゾット。イタリアンはここでも人気のようだ。盛り付けはフランスらしくオシャレ。
 サーモンのグリルにはグラタン。
 そしてビーフのグリルは昨晩と同じタイプが出て来たが、このソースがまたフランス風。
グレービーにクリームとわずかにハーブの香り。
ミディアムレアに焼き上げた肉塊をスライスしてこのソースをたっぷり乗せると最高!

2015年9月11日金曜日

15レンヌ3-フランスのビーフは熟成表示無くみっしり

昨晩ビール無しだったので、昼からカフェでローカルビール「Leffe」
エールのちょっと甘目。やっぱりビールはロンドンだね。
もっとドライで重めのと適当に別のブランドのを頼んだら更に甘かった。
そして心配したとおり眠くなったので昼寝して、夕方シャワー浴びで、さあディナーだ!
レンヌの夕食はどこも7時から始まる。
ロンドンでビーフは28日熟成がある程度のレストランの標準だが、レンヌに入ったら熟成表示などどこにも無い。
パリの中心部でドライエージドビーフはたくさんあるのだが、レンヌまで来ると、必要無いのか、やらないのか、熟成していても表示などしないのか不明。聞こうにも言葉がわからない。何しろ注文するだけで精いっぱい。
 スターターにトマト。スライスにチーズ乗せ。バルサミコソースにハーブソースが絵画的にアレンジ。どこ行ってもいちいちロンドンとの違いに感動。
プロペラ機でたった1時間20分飛んだだけでこれだけ食文化が違う。
鴨のサラダなんて、養殖じゃなくて天然物だよ!
おまけにフォアグラまでトッピング。リンゴまであしらわれている。葉野菜はどれも肉厚で、ここらへんはやっぱり農業国。
 そしてメインにフランス産のビーフを注文。ミディアムと頼んだら「焼き方がうまくいってなかったら言って下さい、やり直します」とある程度英語が話せる貴重なウエイター。
親切だね〜〜
モモ肉の塊をグリルしたステーキが出て来た。一枚じゃなく1個ごろり。
焼き具合抜群。
熟成されていなくはないようだ。しかしみっしりと歯ごたえがある、モモだからこんなものだろう。
素朴なフランスビーフだった。
この店、レストランというよりもカフェに近いのだが、なかなかよい店。
レンヌはこんな店ばかりのグルメタウンのようだ。

2015年9月8日火曜日

15レンヌ2-蕎麦粉のクレープにベーコンとエビ

 昼近くに旧市街をぶらつき始めたらどこのカフェも12時から。
オープンしたばかりの店はどこもクレープ中心。
やっぱりフランスだね。
この地方はそば粉の産地のようで、多分北イタリアまでの地域でそば粉が採れるのだろう。クレープもそば粉を使っているので、色がグレー。
 日本でクレープはお菓子だが、ここはれっきとした食事メニュー。
クレープの上に、ベーコンやエビといったトッピング。それに甘酸っぱいソース。メニューによってはサラダが付き、私のにはクルミのサラダ。
日本じゃ考えられないクレープだが、こういうのもいいね。
 食べているうちに続々と客が入り、見える範囲で何件もあるカフェはほとんど満席になった。
この歴史的遺物の中での昼食、うれしい。


2015年9月2日水曜日

15レンヌ1-豚料理はソースが見事

ヒースローと反対側、ロンドンの東の果てにあるLCC専用超小型飛行場サウスエンドエアポートから「flybe」という会社の便でレンヌへ。
便名がBEEになっている。飛ぶ蜂だな。イメージぴったりにプロペラ機。
レンヌはブルターニュ地方の都市で、美味しいものがある街という情報を得ていたので来てみた。
予約した旧市街の中心部にあるアパートは、16世紀そのままの歴史的建造物。しかし内部は近代的に改装されていた。
 とりあえず近場のレストランに入ったが、英語がほとんど通じず、メニューもフランス語だけ。
パリは英語でなんともないが、地方都市に入るとこうなるわけだ。
まずはビールが無い。ワインだけ。それならシャルドネをボトル一本。
スターターに、フランスに入ったからとフォアグラを頼んだら、分厚いの2枚がどんと出て来た。
さすがフランスだね。こってりと最高。シャルドネがよく合う。
 もう一つのスターターのスモークサーモンは角切り。
 スープはガスパッチョ。

フランスの農畜産物が海外からの安い食材で打撃を受けているというので、メインにフランス産の豚グリルを注文。
出て来た豚ロース肉のグリルはカットされていて、ソースが絡まり、ハーブがふわりと飾り付け。
このソース、グレービーを元にした見事しか言いようのない美味しさ。
ビールが無い、フォアグラ、ソース。イギリスからフランスに入ったら激変をいきなり実感。

15ロンドン17-皮ごとポークチャップ

 漱石記念館の近くの肉屋でもうひとつ買ったのがポークチャップ。
皮付きのままテンダーロインが入った部分のバンドソーカット。
牛で言えばポーターハウスステーキ。
 脂肪と外側の皮が全体の3割ぐらいあるんじゃないかな。
こんな切り身を日本で出したら絶対売れないだろうな。私は大歓迎だけど
ロイン部分を骨から外し、脂肪に直角に薄くスライス。
こうやって食べると、ロイン部分、脂肪、皮、そして皮と脂肪の間のゼラチンが一緒に味わえる。
皮は軟骨みたいだ。
日本から持ってきた柚子胡椒醤油で。

2015年9月1日火曜日

15ロンドン16-ブッチャーショップのビーフバーガー

 ロンドン漱石記念館の近くにある高品質な肉屋で買い込んだトラディショナルビーフバーガーを焼いた。
パティ(円盤)とはいえないね、肉の塊の押し広げ。
 塩コショウをして巨大マッシュルームの切り身と一緒にパンフライ。
多少のバインダー(つなぎ)を使っているので肉汁を保持できて焼けた。
肉粒感しっかりなので牛肉の風味たっぷり。